今日のカウンセリング 2006年 12月

*悩みについて

悩みは本当に尽きないと思います。

一つの事が解決したら、また次から次へと、

まるで炭酸ソーダの泡のようにブクブク出てきます。

悩みのバブルですね。

それは概して云えば生きている証拠でもあります。

宗教でいいますとキリスト教や仏教などは、いかに人を救うか?

これがそもそも悩みですね。

人生、生きている限り人には、いろいろな悩みが存在します。

悩みを長い間、自分の心に重く受け止めていると、

こころが悲鳴を上げてしまいます。

そして心の病などに罹ってしまいます。

そうならないために幾つか日々実践しておけばいいことをお話いたしましょう。

まず問題や悩みは瞬時に解決しないということです。

解決には時間がかかるということです。

時間を自分の味方につけましょう。

例えば今は駄目でも必ず解決する日がくると想像し続けることです。

これは、ねばり強く諦めないということです。

今、自分は登山の途中で霧の中にたたずんでいる。

しかし視界が開けていつしか晴天になり、

そこには考えも見てなかった大草原が広がっていたということもあります。

また悩みに自分自身が押しつぶされてはいけません。

悩みはそこに漠然とある。ただそれだけです。

そこに神経や注意が集中し抜けられなくなってしまわないようにしましょう。

それには人間の持っている一時的な忘却が有効です。

具体的にいいますと、人は必ず死にます。これは誰も免れぬ事実です。

しかし日々生活の中で特に死を意識をしている人は少ないでしょう。

これが特に意識することのない一時忘却です。

そして、この世の中でストレスに強い人間なんて存在しません。

皆さん、何らかの悩みをかかえストレスにを受けています。

私は病気の9割はストレスからくる疾患だと思います。

悩み=ストレスでいかに人間の健康が害されているのかよくわかります。

悩みに対して大らかになるということも大切ではないでしょうか。

皆さんはお昼時に何を食べようか悩んでいるとします。

しかし給料前でお金がない。こうゆうときは菓子パンでも食っていようか、

というのが大らかな悩みの受け止め方です。

勿論、悩みのストレス度が甚大だと感じる時には深刻になってしまいます。

そうゆうときでも「何とかなるさ」というおおらかさがあれば、

かなり楽に生きて行けるかと思います。

それに次から次に出てくる悩みや問題を裁いていては身もココロも持ちません。

適当に付き合うということも肝心だと思います。

そして自分自身にとって深刻な悩みほど人には話せないのです。

これは一人で荷物を背負って山登りをしているのと同じです。

時には山道の小石につまづいて転落してしまうかも知れません。

そうならないためには自分の深刻な悩みを信頼できる人に話すことです。

これで相当お荷物が軽くなります。

カウンセラーは聞くという技術を使って、

その悩みを真剣に聞き少しでも心が軽くなるようにお手伝いする仕事です。




今日のカウンセリング 2006年 11月
*友達の作り方

よく「自分は友達がいないんです」と仰る方がいます。

さて友達がいない理由や原因はどこにあるのか考えてみましょう。

これは人間関係を考える上でとても重要な事だと思います。

相手とのコミュニュケーションをどのようにとるかですね。

親子関係や夫婦関係にも同じことがいえるかと思います。

現代はメールやネットでお話をすることが多く、

あい対面することが少なくなってきました。

旧知の仲間ならいざ知らず、メールでは単調な会話は成立しても

他人との親密な関係を持つということは難しいのではないでしょうか。

これは若い方に特に顕著に表れていると思います。

友達が欲しいと思っても誰もすぐに寄っては来てくれません。

現状がそうである以上、自分から友達作りをしないと孤独になってしまいます。

相手のこころを開かせようと思えばまず自分がこころを開かなければなりません。

これは心理学でいうなら自己開示ですね。

ただ注意しておきたいのは、ただ闇雲に自分自身をさらけ出せばいいというので

もありません。まずは見知らぬ相手にはきちっと挨拶しましょう。

「おはようございます」「こんにちは」「こんばんわ」ですね。

挨拶だけでも数多い日本語の造は深いものですから使わない手はないのです。

その次にくるのはいわゆる世間話ですね。

天候季節(weather)、ニュース(news)、健康(health)、仕事(job)、趣味(hobby)

などを話題にすることです。

ある程度、相手との距離が縮まってきたらジョーク(冗談)をいうことをお勧めします。

笑いは人間関係を円滑にする潤滑油みたいなものです。

これは自分も相手のこころもハッピーにし、

お互いのこころのEQ(知能指数)も向上します。

いろいろな本を沢山読み、いろいろな所に旅をするのもいいでしょう。

人間が一生のうち経験することは数限られているので

自分の経験値を上げることが出来ます。

経験値を上げることは相手との共有部分を沢山持つということで

コミュニュケーション率を上げるのに役立ちます。

またただ一回あっただけで、

その人とはそりが合わないなあと思ってはいけません。

こう想像してみてください。

もし無人島であなたとその人と二人だけで生活すると考えます。

その島で朝から晩まで無言で過ごすわけにはいかないでしょう。

人間はもともとコミュニューケーションするように脳が設計されています。

そしてこれは五感を伴わない非言語(言葉以外)の

コミュニュケーションが人間の場合、最も優れています。

まあ英語に置き換えてみるとフィーリングという言葉になるのでしょうか。

云ってみればどんなバカ話だろうと話す人にとっては、

こころの栄養になるということですね。

皆さんにはこういった言葉のスキルを磨くことで、

コミュニケーション上手になっていただきたいと思います。




今日のカウンセリング 2006年 10月
*自殺について

現在、日本の自殺率は統計的にみると年間3万人以上にも登ると云われています。

これは人口が減るというデメリットや経済的な損失の増大ということも考えられますが、

最も重要なのは人の命が失われたという事実です。

自死の多くは、その原因となるいくつかの要素があります。

例えば病気、経済苦などです。それはあくまで前駆的な要因であって

自死に至る過程ではこころの問題が大きな要素になってきます。

自死が予防出来た症例などを研究してみると「人間の繋がりや温かさ」に

予防的効果があったという調査もあります。

確かに現在は生きにくい時代にあるといえます。

人が夢を抱けなくなっているのも事実かもしれません。

また職場や家庭、地域での人間としての横繋がりが薄れているのも事実です。

殺伐とした時代を私たちは生きているかもしれません。

まず自殺率を下げようと努力するには、

人としての繋がりのパイプを太くする事だと思います。

「他人を思いやる心」これが最も社会的には欠如しているように思います。

次に自死する人へのメッセージなのですが、

まず自分は何の為、生まれてきたのか考えていただきたいです。

どのような方でも生まれてきたからにはそれなりの「生きる意味合い」

というのがあると思います。

それを苦しみながらでもいいから自分なりに考えて欲しいと思います。

私は自分自身の命は天から授けられたものだと確信しています。

世の中でたった一つの大事な命です。

私自身は自分の命にとても感謝しています。

現状が苦しくてどうにもならないときにでも一筋の光は必ずあります。

そこが地獄や天国と考えるのも自分の心次第だと思います。

人生において悪い出来事は、そう長くは続かないのです。

皆さんも、どうか生きてゆく勇気を持って下さい。

皆さんのお心が少しでも安泰するよう願っております。




今日のカウンセリング 2006年 9月

*アダルトチルドレンについて

アダルトチルドレンというのは正式な病気の診断名ではなく、

本来の意味ではアルコール依存症の親元で育ち、

心に傷を負った子供のことを指します。

現状の定義ではもう少し広範囲な解釈も出来るわけで

親の離婚、虐待などをきっかけにPTSDになった人のこともいえるでしょう。

アメリカの診断基準であるDSMに将来、記載される可能性もあるでしょう。

アダルトチルドレンの方は自分の基幹となる家族形成と自我確立が、

なされていないので、とにかく強制的な自立を求められます。

これは本人にとってはかなり厳しい人生修行といえます。

つまり、まだよちよち歩きも出来ない赤ちゃんに、

あなたは最初から一人で歩きなさい、と云っているようなものです。

アダルトチルドレンの方は自分の育ててもらった親に対して

憎悪と愛情のアンビバレンスな感情をいつも抱いています。

そのために時に憎悪の心的エネルギーが自分に向かったり、

自己否定に繋がったりします。

リストカットやオーバードーズその他、自虐的行為を時として行います。

望んでも求めても得られない親の愛情に飢えているので、

常にそれを確認しようとします。

またうつや不安が強くなったりします。

カウンセリングではこのような方々に対して、

どのような援助を行うかたいいますと、

アダルトチルドレンのクライエントさんに対して常に

「認めてあげる存在」になっていくことです。

人間は当然一人では生きていけない生き物です。

アダルトチルドレンの方はどうしても一人で生きていかなくてはならず、

そのため行動や思考が独断になってゆきます。

ですのでカウンセラーの立場としては、

あなたは、いつも一人で生きていかなくても、

周りには沢山の人があなたのことを見守っていますということを

常にアダルトチルドレンのクライエント確認しなくてはいけません。

実際、ご本人は感じられないかも知れませんが、

本当は沢山の人に支えられているということが多々あります。

それを実感出来るようになれば自分自身の肯定感も当然増します。

もう一つは不幸をそれほど身の内に背負い込まなくてもいいということです。

アダルトチルドレンの方はどちらかというと過去の自分に生きたがりますが、

それは自分の人生の中で通り過ぎたひとコマであり、

今は建設的な未来に生きるということをしなくてはいけないと思います。

またアダルトチルドレンの方は両親から継承されるべき

父性や母性の欠落という事もありますので、

そちらも自分自身の中で育ててゆかなければならないと思います。




今日のカウンセリング 2006年 8月

*これからカウンセラーを目指す方へ

フィナンシャルプランナーという職業があります。

これは皆さんご存知のようにお金の運用、計画を立てる仕事をしている人です。

具体的には個人の資産の運用法をアドバイスするお仕事です。

これとは趣が少し異なりますがカウンセラーと

いう仕事はクライエントさまの一生の心身状態を管理する仕事であります。

そうゆう意味でカウンセラーとクライエントさんの関係は一生続くことになります。

なのでとても長いお付き合いになります。

それは友達以上もしくは身内や親子以上の関係になることもあります。

専門的な用語でいいますと転移や逆転移です。

人間というのは自分のことが他人に理解してもらえた時が一番幸せなのです。

カウンセラーは最も理解してくれる第一人者であります。

これからカウンセラーを目指す人にお話しておきたいのは、

人の人生はずっと長く続いていくということです、当たり前のことですが。

ですからクライエントさんが相談したときに

その場しのぎで即答してしまうのは愚の骨頂です。

何故かと申しますと、それは「葉を見て木を見ず」であります。

もう少し長いスパンスでその人の人生を見ていかなければ

いい解答が得られないということです。

臨床心理学では「魂」という概念があります。

これは人間には魂がある限り悩み続けるということです。

悩み続けてもいいのです。

それは自分の心をを成長や変化させるきっかけになるわけですから。

カウンセリングはいうなれば魂と魂とのふれ合いです。

例えばその人がそこにいるだけで、

その場の雰囲気が変わってしまうということがよくありますね。

それも魂のなせる業です。

日常的に健全な魂に触れていると自分自身も健康になってきます。

この逆もしかりです。




今日のカウンセリング 2006年 7月

*更年期障害の過ごし方

女性には更年期や生理などがありホルモンのバランスが

絶えず変化しカラダの状態が常に流動化しています。

その分メンタルな部分にとても影響を受けやすいといえましょう。

ただ男性にもこのような症状があり、

例えば更年期障害や生理といわれるものに近いものがあると思います。

作家の五木寛之さんは男にも更年期障害があると仰っていますし

近年医学会でもその見直しが始めっています。

私の経験からいいますと女性の生理にあたるような症状の部分は

自ら体験しているので申し上げますと以下のような症状があります。

全身倦怠感、頭痛、視力減退、精力減退などです。

私はもともと自律神経のバランスが悪いほうなので

皆さんに当てはまるかどうか疑問ですが、

似たような症状はご経験されたことはあるかと思います。

例えば男性ホルモンであるテストステロンの分泌が

アンバランスであると妙に攻撃的であったりイライラします。

また不安やうつ状態をもかもし出します。

女性の場合、対処療法がいろいろございまして

ヨガやアラロテラピーなどを積極的に行っている方も多いでしょう。

ただこれは男性にもいえることで筋肉を使うことである程度

ストレスを軽減したり自律神経のバランスをよくするようになります。

人間は有史以来、二足歩行でした。現代人は世の中が便利になり

歩く機会が減り筋肉を使う事が少なくなりました。

これではストレスが溜まり心身の安定が保てません。

歩くことは人間にとって基本中の基本です。

ウオーキングが流行しているのも癒しの効果があるからでしょう。

ぜひ皆さんも散歩でも結構ですから毎日続けて実行してください。




今日のカウンセリング 2006年 6月

*音楽療法について

癒しやヒーリングの手段として音楽療法というのが

最近でも注目されています。

古来より音楽は人の心に響き作用するものとして

人間の知覚に取り入れられてきました。

また音楽でなくても音そのものも

心を癒す手立てとなることは知られています。

例えば鳥の声、川のせせらぎ、風の音、虫の声などです。

また人間でも声そのものに特徴的に人によっては癒される声というのがあります。

原始音楽やクラッシック、民謡、ロックなどで文化財として

残っていく音というのは共通のモチーフがあります。

それは何かと申し上げますと人間のこころの奥にある

最も深い部分に響くように作曲また音の構成が

そのようになっているのです。

最近ではケイタイやIPODなどで気軽に音楽を

ダウンロードして聞けるようになりました。

自分の現在好きな音楽というのは、

その時の自分のこころを反映したものとなっています。

ですから今皆さんが繰り返し聴いておられる好きな

音楽というのはいわば自分のこころを代弁した音なのです。

さて現代の特徴的な心理的傾向としましては、

うつ状態がやはり多いと思います。

それをずばり題材にした歌を紹介しますと、

ピチカートファイブのHappy Sadというのがあります。

これは幸せと悲しみが同居する彼氏のことを題材にしています。

うつ状態に効く音楽というのが他にも沢山あります。

例えばバッハのG線上のアリア、洋楽ではカーペンターズなどがよいと思います。

カーペンターズはご存知のように拒食症で苦しんでいました。

歌うことで彼女は自分自身を癒していたのかもしれません。

最近では沖縄民謡などを盛り込んだ夏川りみさん、元ちとせさん、

などがいいようですね。

心理療法としての音楽療法には今後とも期待が出来るでしょう。

実際、認知症のお年寄りの方を対象に音楽療法を実践し

成果を上げているところも多いようです。

うちのカウンセリングルームでもハイファイオーディオと

スピーカーを用意しており、とてもいい音で音楽が聴けます。

もしご希望でしたらお好きなCDをお持ちください。

お待ちしております。




今日のカウンセリング 2006年 5月

*一期一会

「別れに」についてお話したいと思います。

人生には様々な出会いがあり別れが有ります。

単に離れるという訳でなく離別や死別など永遠の別れもあります。

それが人のこころにどう影響を及ぼすのかという事になるわけですが、

いわゆる喪失体験というものは悲哀やうつ状態を引き起こします。

仏教では「愛別離苦」という言葉があるそうです。

これは愛する人と別れなければならない苦しみを表した言葉だそうです。

私は6年前に自分の子供と生き別れになりました。

その苦しみや悲しみというのは相当なもので自分の心を大変痛めました。

人生には不慮の事故や病気で身近な方を亡くされた方が大勢いらっしゃると思います。

そういった方たちの苦痛を癒すには相当な時間が必要です。

精神分析では「喪の作業」なんて云ったりします。

歴史上では楠正成が息子と別れる「桜井の別れ」が有名です。

これは戦地に赴く父親がもう2度と子供に会えなくなるという場面です。(太平記)

また徳川幕府の大奥に仕えていた天英院 煕子は幼い子供を病気で亡くします。

歴史上の人物たちにも幾度の別れを味わってきたのです。

いずれにしても私たちは出会った時から別れが始まっているのです。

これは避けられない運命でしょう。

存在していたものがこの世の中から無くなるというのは

人の心にとてつもない空虚感を生み出します。

その為に悲しみが癒されない方が多いと思います。

しかしながら、たった一つ云える事は無くなっても私たちの心の奥底には脈々と

消えてしまったその記憶や精神、表層は残っているという事です。

それが消えてしまったと思えば現実的には受け入れられないでしょう。

こころを癒す手立ては消滅したものを自分の心のなかによい形で残すことでしょう。

存在したものは目には見えなくてもあなたのこころの中では存在しているのです。

そしていつまでも繋がっているのです。




今日のカウンセリング 2006年 4月

*人間関係について

私はカウンセリングを始める前に、「カウンセリングとはどうゆうものか?」

というのを事前にご説明しております。

ラポールという言葉があります。これはカウンセラーと相談者さまとの

良好な信頼関係を築くという意味であります。

人間関係を築くという事、それ自体にはやはり多少の時間がかかるわけで、

その場限りの人生案内係という風な役割的、短絡的なものではありません。

勿論、ある種の相談においては、即効的にその場で解決出来るものもあります。

しかしながら殆どの問題や悩みはある程度、時間がかかるものです。

カウンセラーの私という人間をどのようにクライエント(相談者)さまに

理解していただけるかがカウンセリングを進める上で

大変重要になってくるのだと思います。

勿論、カウンセラーである私自身もクライエントさまの人間性や性格、

思考特性などを的確につかみ、いかにすれば問題解決が迅速になおかつ、

こころが安定するのかを追求いたします。

人間関係でつまずいておられる方の殆どは過去に経験が無かったか、

失敗を恐れて一歩踏み出せない方が多いと思います。

それにはカウンセラーを練習台にして円滑な人間関係というものを

学び取る必要があるのではないでしょうか。

そういった意味で私カウンセラーとクライエントさまの人間関係を築くという

作業自体、意味のあるものではないかと思います。

どんなに孤独を好む方でも、人間は一人では生きていけないのです。

コミュニュケーションというのは動物世界でも行われているように、

自分と他者を結びつける重要なこころの栄養素です。

同じ栄養素なら質の高い栄養を取りたいですね。

カウンセリングが人間関係を円滑にし、こころも喜ぶなら

これに越したことはありません。




今日のカウンセリング 2006年 3月

*心理学とカウンセリング

心理療法というのは昔からあるのですが、その理論とか体系というものは、

19世紀に西洋から受け継がれてきたものが、現在でも汎用されています。

人はいかにして心が癒されてきたかという問題になりますと、

昔より様々な方法が用いられてきました。

古代ギリシャの時代には、「生得説」や「経験説」などによって、

こころの成り立ちを解こうとしてました。

「知覚」や「感覚」などの研究も行われ、如何にしてこころというものが、

目に見える形で表現され、それを操作しようと、かなりの努力が

払われたものだと想像いたします。

一方、精神医学に於ける薬物療法などは飛躍的に上技になり、

SSRIなど次々と新しいお薬が開発、上市されてきてます。

心理療法が極めて古典的手法で行われているのであるという事は、

あえて否めません。しかも、それが治療的に実効があるものかどうかも

検証されていません。医学的なエビデンスが確立しているかどうかは不明です。

では、なぜカウンセリングなどを行うますかといいますと、

悩みや問題などはクスリを飲んで治るというものではないからです。

これは目に見えない「こころ」を対象物にする訳ですから、

当然、人間にしか治癒できない部分もあると思います。

カウンセリングでは主に拝聴するという技と助言するという技が必要なのです。

私はクライエント(患者)さまとはしっかり向き合い、同じように悩み、

あくまで「人間」として接し尊厳しなければならないと思います。

クライエントさまの人生が、どんなに苦しくて辛くても、

それなりの解決法があり、それを知らしためる道があるという事を

教示していくのが私の役割であります。

心理療法の効果が第三者にも目に見える形で現れるのは難しいでしょう。

ただ結果として、その人の心が安泰になれば、それは合格であります。

人間はこころを持った動物です、一瞬一秒に心理状態が変化しています。

その事を弁えつつ日々を健全なこころで送られることを節に願っております。




今日のカウンセリング 2006年 2月

*カウンセリングに行こう

皆さんは体調を整えると同じようにココロのケアを日常的に行っていますか。

特に精神的な病気に罹患していなくても、ちょっとした心配事や悩み、

不安など、人に聞いてもらえるだけで、かなり心が安定いたします。

ただ問題なのは近年、人間関係等が希薄になって家族や職場、地域社会との

結びつきも弱くなる一方では、聴いてもらえる相手が中々いませんね。

身近な親にも話せない、友人にも話せない、配偶者にも話せない等々、

つまり孤独の中で黙々とし自分の心の中のストレスが

吐き出せなくなってしまいます。これは困りものです。

自分の頭の中で悶々と不安と焦りばかりが巡回しています。

そんな時、カウンセラーを利用するのは、いい手段でしょう。

どんな些細なお話でも自分だけの考えでも愚痴でも何でも聴いてもらえます。

勿論、自己表現が下手でも構いません。非言語分野が得意な方なら、

動作でも踊りでも歌でも絵でも自分の気持ちを表現されても結構です。

うちのカウンセリングルームに来られる方の中には、

本日しゃべる内容をメモに取って来られる方が多数おられます。

それについて私があれこれレスポンスをお返し致します。

受け止め方は人それぞれですが、お帰りになる頃にはかなり

お心が軽くなるようです。

兎にも角にも「悲しい気持ち」「悔しい気持ち」「イライラした気持ち」

「辛くて苦しい気持ち」「不安で不安で仕方がない気持ち」などなど

自分自身のこころの中に溜め込んでおくのは、精神衛生上よくありません。

一気に吐き出すことをお勧めいたします。勿論カウンセリングルームでは、

守秘義務がありますので外部に漏れる事はありません。

最初に戻りますが、風邪を引いたら皆さん病院に診察に行くでしょう。

それと同じように、ちょっと「こころがしんどくなったら・・・」

カウンセリングに行きましょう。決してルームの敷居は高くありません。

笑顔で歓迎させていただきます。お待ちしております。




今日のカウンセリング 2006年 1月

最初に会う人は

精神年齢なんて言葉がありますが、これは低いとか高いとかいう問題ではありません。

低ければ蔑語として表現されますが、そんな事はないと思います。

人間には寿命というものが有り、人それぞれによって体質や性格が異なるように

精神年齢つまり精神的成熟度といものは、かなり人によって違うように思います。

例えば10歳の年齢で人間の男女を見てみますと総体的に女性の方の脳の発達が

進んでいるように思われます。これは性差に見られる特徴ですが同性であっても、

その差異はかなりあるように思えます。

人間の体で最も明確にわかるのは精通や初潮でしょう。

これは個人差では5年ほどの開きがあるといわれています。

つまりこれと同じようにこころの発達に於いてもその人なりの成長の仕方があると思います。

それでは人間はどのようにして、こころを成長させるのでしょうか。

「おぎゃあ」とこの世に生まれて、まず最初に接するのは母親でしょう。

つまり最初に人間が遭遇する人間は女性の母親なのです(当たり前ですが)

この最初の段階のこころの発達段階というものは凄まじい進化があります。

おそらく最も人生において人間としてのこころを育てる

大事な段階かもしれません。

この時期に最初に遭遇する人がもし宇宙人や獣だったら?

れは大変なことになります。心理学の教科書にも掲載されていますがあの有名

な「オオカミ少年」の話です。

ここでは詳しく述べませんが機会があったら、皆さん調べておいてくださいね。

とくにオオカミでなくてもネグレスト(育児放棄)であったり、

別人に育てられたりすると後世における人格形成に影響は大きいのです。

母親の総体的なこころの成長力が子供の精神年齢を左右すると言っても

過言ではないでしょう。

カウンセリングでは幼少期に人間として獲得出来なった

コミニューケーション能力(主に)の獲得を指導することになります。

つまり、クライエントさまには、その年齢まで戻っていただいて

カウンセラーが母親役となりコミュニュケーションを行います。

精神年齢は高低すぎず、その年齢にあった人格や個性が必要だと感じています。



文責 藤永英治(ふじながえいじ)

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